メコン川クルーズ・乗船レポート 6日目

■6日目 プノンペンでトゥクトゥク体験とクメール文化


カンボジアの首都プノンペンにやってきました。プノンペンを境に西にトンレサップ川、東はメコン川に分かれます。港からトゥクトゥクに乗り換えてドライブに出発です!コロニアル様式の建物や商店などが並ぶレトロな街並み、巨大なモニュメントや高層ビルなどが続く大通りなど、プノンペンは過去と現在が調和しています。都会だけれど緑が多く、リラックスした空気感が心地よく感じました。オレンジ色の僧服を来たお坊さんがたくさん歩いていて、ベトナムとは少し違う雰囲気です。

王宮とシルバー・パゴダを訪問。黄色い屋根の建物が即位殿。

王宮が聳えています。その奥には王様が済んでいるそうです。隣には王室の菩提寺シルバー・パゴダ。床が銀で出来て豪華!クメール様式の壁画はとても素敵です。

その後、クメール様式の仏像などが展示されている国立博物館へ。スタッフの何人かは仏像にそっくりな顔をしています。



今日のランチはプノンペン市内のトンレサップ川沿いのレストランでいただきます。魚の串焼き、鶏肉のカレー(アモック)カシューナッツと野菜のオイスター炒め、フルーツの盛り合わせです。串焼きは炭の香りとレモングラスの香りがしっかりと魚についていて美味しいです。カンボジア・コーラを注文しましたが、少し日本よりも甘くて炭酸が弱いような気がしました。猫がやってきて勝手に膝の上で居眠りを始めました。なかなかのんびりした雰囲気です。南国では人も猫もおおらかなのかもしれません。



午後はクメール・ルージュの虐殺犯罪博物館『S21-トゥール・スレン』へ。1976~79年の間に、最大20,000人もの人々が収容され、拷問されました。当時の拷問部屋や犠牲者の方々の写真などが展示されていて、その残酷さに思わず言葉を失ってしまいます。生き残ったのはたったの8人。最後の生き残りのおじいさんが出口で自叙伝を販売されていました。クメール・ルージュのために国民の四分の一がなくなったそうです。『我々はポルポト時代の犯罪の歴史を絶対に忘れない』と記された記念碑が建っていて、ガイドのヴァンさんは『私のおじさんも犠牲になったけれど、二度と繰り返さないためにその負の歴史を伝えていかなくてはならない』と言っていました。

その後、中央市場でフリータイム。ジュエリーからキッチン用品、服、野菜までなんでも売っていて、中には美容院もあります。胡椒はカンボジアの名産品。新鮮なグリーンペッパーも売っていました。カンボジアの人々が笑顔で普通の暮らしをしていることに嬉しく思いました。



夜、地元の子供たちによるカンボジアの伝統芸能『アプサラ』がラウンジで開催されました。王と神に捧げるため宮廷で伝えられてきた踊り、農作業や日々の暮らしから生まれた踊りともに民族楽器と歌による音楽が織りなす民族舞踏ショーです。民族衣装を来た少女が手のひらを上にしてぐっと曲げるしぐさはとても幻想的。農作業の踊りはとても楽しく、男女の恋愛の機微が表現されていました。カンボジアの人々がクメール文化を誇りに思い、大切に伝えていることを感じました。

夕食は生春巻き、ホウレンソウのスープ、白身魚のグリル、トマトソース添え、パッションフルーツのムース。スパイシーなアジア料理が続くので、たまには洋食も食べたいな。。。と思っていたので、美味しく食べることが出来ました。

夕食後はフリータイム。街まで遊びに行こうかと思いましたが、疲れていたので早めにベッドへ行きました。