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ローヌ川クルーズ・乗船レポート 2日目

■2日目 霧のマルセイユと大湿地カマルグ。水田があり、ピンクフラミンゴが飛び、白馬が走る。


クルーズの前泊に選んだのがマルセイユでした。流石にフランス有数の大きな都市で1泊2日歩きまわる程度では街がわかったとは言えませんでしたが、海水浴場や博物館など十分楽しみました。ここもできれば乗船前に数日の滞在をお勧めしたいところです。そうすればマルセイユのエクスカーションを外して、停泊地のポール・サン・ルイという、観光ガイドには書かれてもいない、普通のプロバンスの生活を体験するのも面白いでしょう。あなただけが知っている場所を見つけるのも旅の楽しみですよね。さてエクスカーションはマルセイユのランドマーク、早朝一番乗りでの丘の上のノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院とマルセイユ旧港の観光です。まだ混んでいない教会の内部の金色に輝く天井は素晴らしく、その後は360度マルセイユ全域を見渡すのも楽しい体験です。 旧港は大人気の観光地。路面列車が行き交います。ヨットだけでなく超大型のクルーザーが停泊しています。朝からカフェが開いていますので、ヨットの白い柱の森の先にさっきまでいた教会が見える風景を楽しみましょう。



昼過ぎには一旦船に戻って、ランチです。

大きなモッツァレラチーズの前菜、カモのロースト、クレープとオレンジシャーベット…どれも微妙な香りが加えられたソースで味付けされています。昼から幸せを堪能しました。



午後は、フランスで数少ない湿原地帯がカマルグです。白い馬とピンクフラミンゴが生息する、動植物の楽園といわれます。そしてフランス唯一の「水田」があります。フランス領だったベトナムから兵役でやってきたベトナム人によってフランスの米作りが始まったそうです。エクスカーションはまず「闘牛」を育てている牧場です。スペインに近いプロヴァンスは実は闘牛も人気で、春にはあちこちの街で闘牛フェスティバルが1週間に渡って開催されます。それが古代ローマ時代のアリーナで行われるので壮観です。プロヴァンスには2000年前のアリーナが多数現存し、今でもコンサートやイベントなどで使われている事に驚きます。エクスカーションに話を戻しますね。大型トレーラーに引かれた長椅子の荷物車に乗って、牛追いを見物します。面白かったのは、牛追いのデモンストレーション。牛たちは意外に牛追いの指示を聞かないのでした。お客さんは笑いだし、牧場主のお父さんも「ごめんなさいね、今日は調子が悪いや」と笑い出す始末(笑)最後は、牧場の庭で冷たいジュースをいただきました。ヨーロッパの牧場は公的な要素が大きく、村の会議や結婚式などでも使われます。

 



初夏のフランスは日没が午後8時を過ぎ、明るいうちから夕食です。ハーブの香るパテからはじまり、サーモンのロブスターソース、大きなカマンベールチーズ、チーズ風味のアイスクリームです。ほぼチーズがテーマのようなディナーでした。大満足でしたが、満腹でもう食べられません。



船は、アルルに向かいます。夜にはアルルに到着しますので、元気があればぜひ夜のアルルを歩いてみましょう。ゴッホの名作「夜のカフェテラス」には絵そのままの風景が見られ楽しいです。